柴岡オステオパシーオフィス東京都巣鴨豊島区1−3−7肥土ハウス 201室
ここ数年、骨盤矯正がテレビや書物で数多く紹介されてますが、私的にはその理論と効果がかなり怪しく見えます。
オステオパシーはカイロプラクティックが誕生する前から骨盤を研究し、解剖学や生理学的視点を合わせ、骨盤の仙骨機能障害・腸骨機能障害・恥骨の機能障害などのオステオパシー機能障害の研究が、積み重ねられました。
骨盤はオステオパシーの創始者Atスティルや、チャップマン、ハリソンフライアット、リトルジョン、サザーランド、ミッチエル、やその他様々なオステオパスの探求者が研究し、骨盤に対するオステオパシー固有の多くの学理と技術を持ちます。
世界の手技療法の中で、解剖と生理(関節生理学)に基ずいた骨盤の機能を、アカデミックに研究した手技療法はオステオパシーが始めてだったのではないでしょうか。
オステオパシーの骨盤に対する考え・検査・調整手技は、最近流行の根拠と発祥が曖昧な整体などの骨盤矯正と、根本的に違う所があります。
骨盤に対する考えの違いのほんの一例を挙げると、オステオパシーは整体などと異なり、骨盤の歪みが直接骨盤の関節の可動制限から生じた場合、骨盤の関節制限を可動化する手技を行い調整しますが、骨盤の可動性が正常な状態で歪んでいる場合、骨盤の関節調整は行いません。
上記の場合原因の基が他の問題から波及して骨盤が相殺している事が大半で、骨盤以外の原因に対する調整手技を原因の元に行わないと、簡単に歪みがぶり返り意味がありません。